配本旅行の最後は “本の町 阿須那”
「エブリブックストア」と「はしごとふね」
文と写真:トノダ
2024年6月1日

こんにちは!
松江の小さな古本屋、「冬營舎」のご店主であるイノハラ カズエさんの日記本『松江日乗』(ハーベスト出版)によく名前が出てくるトノダです。
僕たちは今回、
『松江日乗』の登場人物たちによる 冬營舎論 序説集
という冊子を作りました。
そして僕はこの週末、鳥取の「汽水空港」、松江の「書架 青と緑」、出雲の「句読点」と「あわい堂」、そして邑南町阿須那の「エブリブックストア」に行って、冊子を納めてきました。
最後に行った「エブリブックストア」は、5月下旬にオープンしたばかりの新しい本屋さんでした。
なので皆さんも、どんな感じなのか知りたいんじゃないかと思います。
「エブリブックストア」のご店主は、「みんなでつくる中国山地」などに関わっている森田一平さんです。
僕は今日、森田さんに冊子を渡すために邑南町まで行ったんですが、事前に何も伝えていなかったせいもあり、到着してみると、森田さんは不在でした。
しかし店内には女性がおられて、店内の品物について丁寧に説明してくださいました。

これが「エブリブックストア」の看板です。横には「本と本棚の店 はしごとふね」という別の看板もありました。店内の女性は、この「はしごとふね」をやっておられる北村さんでした

店内のいちばん奥のコーナーには、危険な香りのする本が集中的に並べられているのでした。例えば『家畜人ヤプー』とか。拷問と刑罰の歴史などもありました
店内には、古本だけでなく、古道具もたくさん置かれています。
いちばん奥のコーナーで「拷問」という活字を目にしてしまった僕は、それ以降、店内の古道具がすべて拷問器具に見えたのですが、もちろんそれは錯覚です。
ところで、今回の開店とほぼ同時に、森田さんと北村さんは、地元の仲間と一緒に「島根県石見地方の桃源郷 本の町Asunaの冒険」という冊子を作られています。
その中で森田さんは、古本と古道具の共通性を指摘していて、なかなか面白いので、興味のある方はぜひお読みになってみてください。

これがその冊子。「はしごとふね」の北村さんもエッセイを寄せられています。北村さんは、ZINEや新刊書・古書などの編集や校正の仕事、そして町内で出る古材で作る本棚など木工の仕事をされるそうです
そうこうしているうちに、森田さんが軽トラに乗って戻ってきました。

軽トラには、解体現場からもらってきたという古道具がたくさん積まれていました。それらを一つ一つ店内に持ち込む森田さんは、とても楽しそうです

森田さんが持ち帰った古道具の一つ。これはいったい何に使う道具なのでしょうか? クルクル回る滑車が付いています。前面に飛び出ている部分は、何かを挟む形をしています。やはり拷問なのか...

店内の様子です。テーブルの陰に隠れていますが、なぜかブランコもあり、これに腰かけて、ブラブラしてもいいようです
僕は釣りが好きなので、島根半島の山林を越えて日本海側によく行き、それで「自然」を知ったつもりになっています。
でも、邑南町の山の中を車で走りながら思ったのは、「自然といっても、いろいろあるんだな。まだまだ知らない自然ばかりだ」ということでした。
きっと皆さんも、何かしら新しい発見ができる場所だと思います。
おわり