MC Ganta/松江のラッパー
それはねえ、まあねえ、そういうことでもあるんだよ。それはねえ、まあねえ、そういうことではないんだよ。
「いったい、どっちだね」。
ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンス、ダンス、ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンスを踊れ。
天気の良い日に音楽聴いて歩くのとっても新鮮。でも松江に帰って感じ始める微妙な視線。横断歩道の信号が赤でも続くリズム、止まらぬステップ。路上で踊る変なおじさん、そこを見られて笑われちゃったよ。
「お前、なに、道で踊っちょったや。変だで」。
ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンスを踊れ。馬から落ちて落馬して頭痛が痛いことなど忘れ、ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンスを踊れ。
その名もMNBB、松江ニューオーリンズブラスバンド。そこは姉妹都市 The Big Easy、ジャズが生まれた New Orleans。彼らの音楽は確かにジャズだが、静かに聴くものでもない。やっぱり俺は変なおじさん? 先頭で踊って踊らせたい。
「あ、次は聖者の行進だがね。みんな、踊らないけんよ」。
(♫ When The Saints Go Marching In)
さあ、ダンスを踊れ。
あれはみんなが子供の頃か? テレビの中では志村けんだが、テレビの外でも見たじゃないか、そこらによくいた変なおじさん。彼らが残した明るい何か、あの感じ、あの自由な感じさ。あれを一緒に探しに行こうよ、同じ阿呆なら踊ってくれよ。
「お前、なに、ため息ついちょうや。馬鹿じゃねえの、お前」。
さあ、レッツゴー。ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンスを踊れ。馬から落ちて落馬して頭痛が痛いことなど忘れ、ダンス、ダンス、ダンス、さあ、ダンスを踊れ。
我こそリアルな変なおじさん、そこのネエちゃん、ちょっと来ておくれ。あんたもきっとこれには降参、見てくれ自慢の腰のキレ。正しいステップなど俺には分からん、気ままに踊るさ、あーそれそれ。点差は開くが、あるんだ勝算、そんな気分の俺、ダンスを踊れ。
「そぎゃんすぐには踊らん奥ゆかしいとこが松江の人のいいとこだわや」。
